- 第一章 十分な情報があれば、あらゆる行動は意味をなす
- 第二章 アテンションプリーズ
- 第三章 収入<期待=不幸
- 第四章 見えざる真実
- 第五章 最も価値ある資産
- 第六章 あなたを幸せにするもの
- 第七章 金持ちと真に豊かな人との違い
- 第八章 「実用性」対「ステータス」
- 第九章 リスクと後悔
- 第十章 他人と自分を比べない為の知恵
- 第十一章 自分で選べない人生は一種の貧困である
- 第十二章 社会的負債
- 第十三章 静かな複利
- 第十四章 アイデンティティ
- 第十五章 新しいお金の使い方
- 第十六章 お金と子供
- 第十七章 表計算シートは感情を気にしない
- 第十八章 小さな支出との付き合い方
- 第十九章 強欲と恐怖のサイクル
- 第二十章 惨めになるお金の使い方
- 第二十一章 運に恵まれたら優しくあれ
第一章 十分な情報があれば、あらゆる行動は意味をなす
人は皆、各々生きて来た背景があり、その背景の上で自分自身が望む事、望まない事を選択している。他人から見れば馬鹿げているお金の使い方も、その人から見れば意味のある使い方になっている。自分のお金は自分が欲する様に使う生き方が大切である。
第二章 アテンションプリーズ
自分が本当に望んでいる事は何か?深く考える事が大切である。人は愛する人から愛されたいと思っている。これを実現する為には高価な物を購入する必要はない。また、他人からの賞賛や賛辞を求めて高価な物を購入する事は嫉妬に繋がり、心の安定に繋がらない。愛する人から愛される為に自分のお金を使う事が本当に大切な考え方である。
第三章 収入<期待=不幸
真の豊さとは、「欲しい物」と「持っている物」との差である。もし欲しい物がないなら、何を持っていても、いなくても差は生じない。この状態が真に豊な状態である。「欲しい物」が沢山あり、これを自分の物にしていくと、脳内にドーパミンが生じ一時的な、幸せを感じる。しかし、これは持続性のある物ではない。いくらこれを繰り返しても決っして豊な気持ちになり続ける事はない。自分が「欲しい物」とは何か?これに対する回答が自分の幸せには重要である。
第四章 見えざる真実
お金を沢山持てる様になれば幸せになれるというのは、幻である。お金で幸せになる事はできない。お金は一般に考えられている様な幸せへの万能薬ではない。
「お金」と「幸せ」の5つの真実
1. 普段から幸せを余り感じていない人はお金が増えても幸せを感じにくい。
2. お金を使って幸せになれるのはたいてい間接的な理由である。
お金を使って豪邸を建て、友人がよく集まる等
3. お金を増やす事には代償がある。例:ストレスの多い職場、長時間労働 等
4. よい人生の大部分は「起こらなかった事」にある。
5. 「お金をいくら稼ぎ、いくら使ったか」は、良い人生とはほぼ無関係
第五章 最も価値ある資産
人間には内的基準と外的基準の2つがある。内的基準は自分の欲する気持ちに素直に従い行動する事で持続的な満足感が維持される。一方、外的基準は他人からどの様に見られるか?を常に意識した考え方であり徐々に苦しくなっていく。
第六章 あなたを幸せにするもの
「幸せ」はギャップに宿る。期待していた事に比べて、期待同等、又は、それ以上の場合、人は幸せを感じる。逆に期待していた事に比べて同等以下の場合は不満を感じる。この事実を踏まえ以下3点に注意する事
1.贅沢を最大限に楽しむ為に普段はシンプルな生活を心がける
たまの贅沢を何にするかを考える事
2.対比の力によって平凡なものが特別なものに、特別なものがが平凡に感じられる事がある
3.「期待」の影響力を理解できれば人は環境を良くするのと同じ位、期待を抑えることにも力を注ぐようになる
期待を大きくし過ぎない事
第七章 金持ちと真に豊かな人との違い
良い人生を送る為には、どれだけお金を持っているかに関わらず、「道徳観」や「価値観」「人格」「友情」「誰に注目や称賛を求めるか?」などを自分でコントロールしなくてはいけない。お金が増えればこれからもっと良くなると思い込んでいると、もっと手に入れたいという野心さえもが、その人の人生を支配してしまう。お金は物事を更に良くする為の道具である。
お金はなくても困らないが、人生を彩るものである。たまの贅沢な食事や年に一度の家族旅行、時々買う上等な服などである。楽しみながらも、執着せず意識的に選ぶ事、こうなればお金は支配するものでなく、自分を助ける道具になる。
私達が誇るべきは、これまでに築いてきた家族や出会ってきた友人、積み重ねてきた知恵である。本当に大切なのはものではなく人である。
ウォーレンバフェットは「私の年齢になって誰からも愛されていなければ、銀行口座に残高がどれだけ大きくても、その人生は失敗だ」と述べている。
第八章 「実用性」対「ステータス」
実用性の追求は「自分らしさ」を生み、ステータスの追加は「他人」の価値観に合わせる事になる。ステータスの追求は自分とは違う人達に対して見栄を張る為にたくさんの時間やお金を使う事になる。ステータスではなく実用性を優先させるのは、周りに合わせるよりも自分の価値観を優先させる事である。周りの期待に迎合するのではなく、ありのままの自分でいる事、自分の得意な事、本当に幸せになれる事に集中できる。
また、人生の様々な領域で成功の鍵となるのは、忍耐力と持続性である。ステータスは他人の価値観によるのもでトレンドは常に変化してしまうが、実用性を重視した場合は持続性が高い。10年後の自分も今の自分と同じ様に快適さ、便利さ、信頼性、何よりも、愛し尊敬する人たちとの充実した時間を過ごす事を重視しているだろうからである。
第九章 リスクと後悔
後悔の最小化、これが重要である。今日の為に生きる事と明日の為に貯蓄する事のバランスを探る、これが我々にできる最善策である。家族や友人と思い出を作る事はが今日の為に生きる事である。将来の為の貯蓄は生涯を通じての経済的自立を導く。このバランス感覚が大切で、これを「後悔の最小化」と呼んでいる。
第十章 他人と自分を比べない為の知恵
他人、隣人を羨望して欲しい物を手に入れる。この方式は無限に続く失望のループである。他人や隣人も、その隣人を羨み欲しい物を手に入れていく。永遠に終わりのないゲームである。唯一このゲームに勝つ方策はゲームを止める事である。
自分をよく知り、自分が本当に望む物に近づくほど、例え自分が持っていない物を他人が持っていても羨ましく思わなくてなる。
FOMA(fear of missing out)とは自分が取り残される事への恐怖を示す。他人が持っていて、自分が持っていない時に自分も欲しいと感じる恐怖である。この状態の際の自分は自分の感情を他人に委ねている状態である。この状態は感情的に不安定である。この状態から脱皮するには
1.自分の経済的自立だけに目標を向ける後悔
2.自分の大切な人たちの意見だけに気を配る事
3.長期的に考え、流行やバブルに、巻き込まれるのを避ける事
である。また、収入が増えると他人との比較はエスカレートする場合が多くなるにで要注意である。誰と付き合うか?も大きな影響を持つので良く考える必要がある。
第十一章 自分で選べない人生は一種の貧困である
どれだけお金があっても関係ない。十分にコントロールできていない人生は脆くなる。失うものがどれだけあるか?それが多いほど人は脆くなる。真の豊さは収入ではなく自立である。
経済的自立の15の段階
レベル0 他人に完全に依存した状態 ※見知らぬ人に頼る段階
レベル1 自分を愛する人からの支援で生きている段階
レベル2 お金は多少稼いでいるが、まだ他人の支援を頼っている
レベル3 世の中に価値を提供できているが、まだ価値が低い
レベル4 小さな出費に対応可能
レベル5 大きな出費に対応可能
レベル6 ある程度の老後資金と教育費を備えている
レベル7 ひどい職場を辞め仕事を選べる
レベル8 社会的地位に満足し他人に見栄を張る必要がない
レベル9 ローンを抱えなくてよい
レベル10 自分や家族がレベル5以下に戻る事はない
レベル11 投資収入で生活できる
レベル12 投資収入により平均以上の寿命でも生きていける
レベル13 投資収入が生活費を超えている慈善活動に寄付できる
レベル14 他人の意見に左右されず好きな事を言い好きな事ができる
レベル15 毎朝、身を覚ますと好きな事を好きな人と好きなだけできる時間がある
第十二章 社会的負債
お金を持っている事が他の人に知られると自分自身も他人の目を気にして高価な物を買いたがる。また、他人も資産が多い事に対して注目をし寄り添ってきたりする。これらを社会的負債と呼び大きなリスクと捉えている。最高の状態は、金持ちであり、無名である事である。
第十三章 静かな複利
資産形成において大切な資質に「忍耐力」がある。短期的なボラティリティをどれだけ吸収できるかにかかっている。ボラティリティは起こる物だと想定しておく、これが長期的な投資に成功する鍵である。他人に賢く見せようとするのではなく、物事が時間の経過とともに徐々に良くなっていく事に静かに長期的に賭けるのである。
真に豊かになる為には、ゆっくり進む事である。早く稼いだものは早く浪費する可能性が高い。他人の目を気にせず本当に自分に合った物にお金を使う事である。
第十四章 アイデンティティ
人間は自分が、何ものであるかを決める傾向がある。自分は○○だと言うと、自分自身がこの○○に縛られる。○○だから□□をしなくてはならない等の考えをしがちである。特にお金に関して自分を規定する様なアイデンティティを作る事は危険である。例えば、節約家・大金持ち・銀行残高を眺める事が最高、等で自分を規定すると中々他の考えに変更できない。お金は道具であり、精神的流動性を常に確保する事は大切な生き方である。世の中の変化や新しい情報に出会った時に柔軟に戦略や信念を変えられる様にする事がお金に縛られない様にする方策である。お金を増やす事は幸せになる為の手段であり目的ではない。
第十五章 新しいお金の使い方
本はたくさん手にして読み始める。もし、つまらなければ直ぐに読むのを止める。面白いと思えれば最後まで読み進める。この考え方でたくさんの本を手にして読み進めれば多くの有用な情報を効率的に得る事ができる。お金の使い方も同様で、新しい事にチャレンジし続ける事に価値がある。もし合わなければ直ぐに止める。視野を広げて新しい物に多くチャレンジする。特に年齢が高くなると、この常に新しい事へのチャレンジする価値は高くなる。同じ事の繰り返しではなく、子供時代の様に、常に新しい事に出会って時間の流れがゆっくりとなる事が、豊な人生の送り方である。
第十六章 お金と子供
親が多くの財産を持っている場合、子供に多額の財産を分けると子供は自立する力を得られない。これを避ける様に子供に財産を与えないとその親は嫌われる。このバランスをどの様にとるかが大切である。子供は親の姿を見て育つ。言葉ではなく何気ない言葉、仕草、表情から親の考え方、感じ方に触れ多くの影響を受ける。もし富裕層の親で子供を野心的で自立性のある大人にしたいなら親自身が質素な生活をして子供に対して手本を見せる必要がある。
第十七章 表計算シートは感情を気にしない
何かを買うときは、数字だけで検討すると失敗する場合がある。感情的な側面は非常に大切である。
第十八章 小さな支出との付き合い方
小さな支出にも拘るメリットは複利的に効く場合である。逆にディメリットは大きな額の案件に対して充分な議論が、できなくなる事である。
第十九章 強欲と恐怖のサイクル
無邪気な楽観主義はやがて強欲に変わり、それが自己否定と転じ最後には恐怖に陥る。恐怖から学んだ筈の教訓は次の強欲を招く。「自分は正しい」この感覚は成功した人なら多くの人が感じている事だ。認められれば、自分は努力したのだから報われるのは当然であると考える。周りの人からも称賛が与えられる。さらに「自分は正しい」と感じる。そして同じ事を繰り返し成功を期待する。しかし、ある時から成功は続かないと感じる。この失敗を他人のせいにして「自分は正しい」と思い込む。この失敗状態が続くと、もしかしたら自分だけが見えない罠にかかるかもと言う恐怖に囚われる。この恐怖から、同じ失敗は繰り返さないと言う教訓を得る。この教訓から新しい戦略を作り再び自身を持ち始める。「自分は正しい」となりまた、強欲と恐怖が繰り返される。
第二十章 惨めになるお金の使い方
1.「もう少し上」を追い求め続ける。
2.自立ではなくステータスにお金を使う
3.お金を増やす事に自分のアイデンティティの中心にする。
4.収入の大半を使い込む
5.「もっとお金があればあらゆる問題を解決できる」と妄想する。
6.お金を悪やエゴの根源であると考える。
7.極端な倹約を行い自分の経済力に合った豊かな暮らしを拒否する。
8.成功は自分の努力の賜物、失敗は不運のせいだと考えられる。
9.他人の表面のみを見て羨む。
10.ある買い物による生じるコストを無視する 例:高額な車両は他人からどの様にみえるか?
11.「将来後悔するかも知れない」という考え方をを持たない。
12.純資産額でその人の価値を判断してしまう。
13.お金に関する決断を単なる数字の計算として捉える。
14.他人のアドバイスやライフスタイルに振り回される。
15.知っている人の中で最も成功している人と同じ生活を夢見る。
16.収入よりも早く期待を膨らませる。
17.不要な物を手に入れる為に、必要な物を危険にさらす。
例:家族との大切な会話よりも昇格を優先する
18.高級品を持っていると周りから注目を集められると思い込む。
19.自分の考えを過信する。
第二十一章 運に恵まれたら優しくあれ
収入以上のお金は使わない
「静かな複利」を実践する
お金は道具であり支配されてはいけない
人は他人のことをたいして気にしない
自立こそ富である
健康こそ富である
良い祖先になる事を目指す
家族を愛する
正直でいる事、優しくいる事 この2つが大切である。

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