アウトプット大全 樺沢紫苑 2018年

第1章 アウトプットの基本法則

▪️アウトプットの定義
インプットでは自分の世界は変わらない。アウトプットが大切である。いくらインプットをしてもわかったつもりの場合が多い。
▪️自己成長とアウトプットの関係
いくらインプットしてもアウトプットしない限り記憶として定着しない。自己成長はアウトプットに比例する。
▪️アウトプットは運動である
▪️アウトプットの基本法則1〜4
書く、話す、これらも自分の筋肉を動かす運動である。運動性記憶は、海馬を経由し大脳連合野に蓄積される。小脳を経由する為、経路が複雑になり記憶に残り易い。アウトプットの基本は2週間に3回アウトプットする事で、長期記憶される事である。この活動により脳に重要な情報と位置付けられる。インプットとアウトプットは常にセットで捉える、螺旋階段の法則を使う事。インプットとアウトプットは3:7の比率でアウトプットを多くする事。
▪️効果的なフィードバックの4つの方法
インプットしてアウトプットする。次にインプットする前にフィードバックする。この繰り返しを継続する事。フィードバックには、短所克服と長所伸展の2種類あるが、先づは、長所伸展を優先させ、その次に短所克服とする。フィードバックの方向性としては、「拡げる」と「深める」の2つの方向性がある。幅広く情報を集めて自分の方向性を見出すのか?それとも、ある領域に絞って深めるのか?常に自問自答しながらフィードバックを考える事が大切である。また、インプットをしていくと、「何故?」の疑問が湧いてくる。自分で解決するのが、成長速度を高める上では効果的である。しかし、時には専門家のアドバイスにも頼る必要がある。普段から適切なアドバイスが得られる様な関係の構築が重要である。
▪️アウトプットの6つのメリット
アウトプットの嬉しさは、記憶に残る事、行動が変わる事、現実が変わる事、自己成長する事、楽しい事、圧倒的な結果が出る事、である。

第2章 話す

01 話す1
昨日の出来事を誰かに話そう。アウトプットの基本は、2週間に3回使えば、長期記憶される。
02 話す2
話す内容は、ポジティブな内容にする事。ポジティブな内容がネガティヴな内容の3倍以上必要である。
03 話す 3
悪口は百害あって一利無し。悪口を言うとストレスは増える。認知症となる確率が高くなる。ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌される。人間関係も悪化する。悪い所を探す名人になってしまう。目や態度は口程に物を言うと認識した方が良い。
04伝える 1
非言語的コミュニケーションの内の視覚情報とは、外見や表情や視線、姿勢、動作、ジェスチャーなど。非言語的コミュニケーションの内の聴覚情報とは、声の大きさ、声質、話し方である。話す内容は、言語情報である。メラビアンの法則とは、話した内容が相手に伝わるのは、55%か視覚情報、38%が聴覚情報、7%が言語情報とされている。人に話をする際、話す内容ばかりではなく、話し方にも充分準備すること。
05 目を見る
話をする際、相手の目を見ること。目を見るのが怖い人は目と目の間を見ること。大切な場面では1秒、目を合わせる事。本当に伝えたい時に使う事。目で「想い」を伝える事。話がつまらない場合、目に表れやすいので注意する事。相手の話を聞く際も、相手の目を見る事。
06 伝える 2
柔らかく的確に伝える為に、「クッション話法」を使う事。ダメな話法は、No but話法。悪い情報をストレートにはじめに言うと相手は精神的にショックを受けてしまう為。良いクッション話法No.1は、Yes but話法。先ずポジティブな情報。次に悪い情報。例としては、業績アップしているね。でも最近遅刻が多いね。良いクッション話法No.2は、Yes and 話法。ポジティブな情報の後に、更にポジティブな情報。例としては、業績アップしているね。遅刻がないとベターだね。良いクッション話法No3は、Yes how話法。良い情報を述べてから相手に質問をして答えを本人に言わせる事。例としては、最近業績アップしているね。どうすれば、もっと良くなる?
07 挨拶する 挨拶は「あなたを認めています」のサインである。挨拶された場合、「人から認められた」「承認された」という感覚が得られ親密度を高めるキッカケになる。挨拶の際にも非言語的コミュニケーションを活用する事、具体的にはアイコンタクト、笑顔、元気良くを用いる事で挨拶の効果を最大化する事である。
08 雑談する 雑談は親密な関係を構築、維持する上で大変重要である。雑談は、内容よりも回数が重要である。短い頻度で回数を多くする事。用事の有無ではなく、とりあえず声をかける事が大切である。
09 質問する1  何かを学ぼうとする時、何故自分はこれを学ぶのか?を自問自答すること。これだけで脳は活発に活性化する。必要な情報を選択的に集めてくれる。
10質問する2  「何か質問はありませんか?」という事は多い。この質問は、自分の疑問を解決するのが目的ではなく、他人の為と思っても良い。この様な質問により、他者からの評価も高まる。適切な質問をするらコツは、4つあり第1は「質問を考えながら聞く」である。セミナーを聞く際、常にどんな質問をするのか?を考えながらきく。第2は、相手に喜ばれる質問をする。第3は、参加者に喜ばれる質問をする。第4は、議論を深める質問をする。これらの観点で質問をする様に自分をコントロールしていく。
11 依頼する 「ギブ&テイク」より、「ギブ&ギブ」の精神
まず自分から相手のために何かをする、相手に与える。見返りを期待せず、「ギブ&ギブ」の精神で協力する。
12 断る1   断る事を恐れない。断る事で、様々なメリットがある。自分の時間が増える、本来やるべき事に集中できる、ストレスが減る等である。
13 断る2  「優先順位」を絶対基準に即座に判断する
断る技術として、第1に「優先順位」を決めておく事。第2に迷わず断る事。第3にケースバイケースで判断しない事。第4に断りの公式(謝罪、理由、断り、代替え案)の順で説明する。
14 プレゼンする プレゼンは適度な緊張はパフォーマンスを上昇させる。ストレスは、全くなくてもありすぎても、パフォーマンスは上がらない。適度な緊張が、ノルアドレナリンが分泌されて集中力、判断力、パフォーマンスが向上する。
15 議論する 日本人は他人との議論が苦手である。これを対処するには、第1に議論の練習をする事。第2に議論と感情を切り離す事。激しい議論の後に笑顔で互いの検討を讃えられる事。第3には、議論の流れを予想する事。論点、質問を事前に配布された資料を読んで予想しておく事。第4には、想定問題集を準備しておく事。予想問題10問で70%、30問で90%、100問で99%の質問をカバーできる。第5に会議の最初に意見を述べる事。会議は最初に発言された印象に大きく左右される。会議の1番に自分の意見を述べ議論を有利に導く事。
16 相談する 悩んだ時は誰かに相談する事。相談するだけで、不安やストレスの大部分は消えて無くなる。たった30分だけの会話で現実は何も変わっていないのに気分はすごく軽く、笑顔が多くなる。早い段階での相談が効果的である。
17 つながる いざと言う時に備え強い絆の人と深く繋がっている事は重要である。家族や親友がそれに当たる。深い友人は3人いれば十分である。
18 褒める1  部下へのフィードバックにて、褒める、叱るは気づきを導き有効である。何もフィードバックしない事が、最悪である。モチベーション向上の為にも上手く褒める事が大切である。
19 褒める2  褒めてばかりいると、相手は調子に乗ってしまう。効果的に褒めるには、以下の4点を考慮する事。第1に「強化したい行動」を褒める事。第2は、具体的に褒める事。具体的な行動をできるだけ細かく褒める事。第3には、「承認欲求を満たす」である。他の人や組織への貢献を強調すると承認欲求は高まる。第4には「文章で褒める」である。文章で褒める事で、部下は何度でも文章で噛み締める事ができる様になる。
20 叱る1   怒らない。修正すべき事のみ、指摘する。フィードバックする。「叱る、叱られる」から信頼関係を築く
21 叱る2   信頼関係がないと叱っても逆効果。父親的な愛情が大切。部下から上司に対して尊敬、レスペクトがある様な関係構築が重要。
22 謝る  素直に謝れないのは、謝る事で自分の価値が下がる、自尊心が気付くと思っているからである。素直に誤った方が、他人からの評価、好感度が向上し得である。同じ過ちを犯さない様に学ぶ事が重要である。
23 説明する1    記憶には「意味記憶」と「エピソード記憶」がある。意味記憶は、断片的な事象の集合で記憶しにくく、忘れやすい。エピソード記憶は、ストーリー性があり覚え易く忘れにくい。自分で他者に説明すると、エピソード記憶になる。
24 説明する2  他者に説明する事は、脳のトレーニングとしてはとても重要。上手く説明するには、以下の7項目に配慮する。第1は、大きな声ではっきり話す。非言語的なコミュニケーションを意識する。第2は、堂々と自身を持って話す。第3は、最初にポイントを話す。結論、次に、理由を述べる。第4は、話は短くシンプルにする。長い話は混乱しやすくわかりにくくなる。第5は、例を用いる。話がわかりやすくなる。第6は権威を使う。説得力が圧倒的にあがる。第7は、数値を使う。これにより説得力が上がる。
25 打ち明る 自分の本音を他者に打ち明ける。この事により、その人との距離が近くなる。これを自己開示の法則という。自己開示の幅、深さが深い程、好意度は深まる。自己開示すると相手も自己開示してくれる。これを自己開示の返報性という。敢えて弱い所を見せて距離を短くする。
26 自己紹介する 自己紹介は頻度高く行う必要がある。30、60秒の2つのパタンを用意しておく事。注意すべき点は以下の6点。1つめは、誰にでもわかる様に話す。専門用語は避け誰でもわかる言葉で話す。2つめは、差別化ポイントを盛り込む。相手の記憶に残るには、尖った部分、変わった部分、長所得意とする部分、他人と差別化できる部分を盛り込む事である。3つめは、数字を盛り込む。数字を盛り込むと差別化しやすく、凄さが伝わり易い。4つめは、ビジョンを盛り込む。自分が何をしたいのか?行動や考え方の指針を盛り込む。5つめは、非言語的コミュニケーションを意識する。何を喋るかよりも、どの様に喋るかを盛り込む。喋る際の声の大きさ、はっきりと自身を持って堂々と喋るのである。6つめは、自分らしさを追加する。自分は他者にどう見られたいか?を常に考えておく。自分らしさ、個性をワンポイントでアピールする。原稿を書いておき、即座に出せる様にしておく事。
27 営業する1   営業の目的は、「売り込む」のではなく、他者に「価値を伝える」のである。商品の本当の価値を紹介する事が営業の本来の意義である。
28 営業する2  「価値>価格」を成り立つ様に説明する。
価格を下げずに正当な価値を高める営業活動を実施する
29 感謝する 感謝する事で、健康にも良い影響を与える。感謝する事で、ドーパミンやセロトニンやオキシトシンやエンドルフィンが脳内に分泌される。勇気を持って「ありがとう」を述べよう。全てが上手くいく魔法の言葉です。
30 電話する 電話の特徴には6つある。1つめは、早くて確実である事である。緊急の場合は電話が有効である。2つめは、相手の時間に割り込んでしまう事である。相手への迷惑をよく考えてかけなくてはならない。3番目は、非言語的メッセージが伝わる事である。4番目は微妙なニュアンスが伝わる事である。5番目は、証拠が残らない事である。6番目は、相手が電話好きかどうかを事前に知っておく必要がある事である。

第3章 能力を最大限に引き出す書き方

31 書く 書く事は、脳内に圧倒的に記憶を残す。RAS(脳幹網様体賦活系)に書く事で、刺激を与える。RASは、「注意の司令塔」「注意のフィルター」と呼ばれる。書く事で、RASを活性化し脳のポテンシャルを高める。
32 手で書く  キーボードで文章を書くよりも、手書きで文章を書いた方が、より記憶に残る。
33 書き込む  本を読むだけでなく、気になった点をアンダーラインや手書きを書き込む。この運動により、読書はアウトプットに変わる。劇的に変化するので、必ず書き込みを行い深く本を理解する事である。
34 書き出す1     読書や映画というインプットをした際に、その直後に脳内にある情報を書く事である。これにより失われていく記憶をアウトプットできる。
35 落書きをする 落書きは記憶を高める。何気ない落書きやメモは、アウトプットとして大変有効である。思考する頭と鉛筆を持つ手、更に、紙に書かれた落書きを見る目との間のやりとりが、脳内を活性化される。
36 書き出す3   脳内での処理は同時に3つの事しか処理できない。3つのトイレしかない状態と考えんのである。書き出す事でトイレを空にする。トイレとはインプットであり、書き出す事はアウトプットである。常にアウトプットしてトイレを空の状態にする。何かアイデアが思い着いたら、直ぐにメモする。これが、アウトプットである。
37 上手な文章を書く  良い文章を書こうと思えば、たくさん読んでたくさん書くしかない。読むのはインプット、書くのはアウトプット、そして大切な事は、フィードバック。他人からのフィードバックが効率的であり、SNSやブログに書いて「いいね」をもらう事を目指せ。批判にさらされる事は緊張感を導き最高の刺激となる。また、文章術の本を読む事である。参考のなる本は、「伝わる文章が「早く」「思い通り」にかける87の法則」(山口拓郎:明日香出版)と樺沢紫苑著「ソーシャルメディア文章術」である。
38 早く文章を書く 2つのコツがある。1つめは、「時間を決めて書く」、2つめは「構成を決めてから書く」の2つである。時間を決める事の理由は、ダラダラと書く事を防ぐ為である。構成を決めてから書く理由は、構成が決まっていないと、何を書くか?ばかりに時間がかかる為である。
39 早く入力する  同じキーボード、マウス、マウスパッドを会社でも家でも使う事。これが最高の環境整備である。また、日本語変換は、Google 日本語入力を使う事。学習機能がある事、日本語単語登録が可能である事が優位性である。次はショートカットキーを使いこなす事である。Ctrl+Z ひとつ前に戻る、等を使いこなす事である。
40 TO DO LIST を書く TO DO LISTのメリットは4つであり、1つめは仕事の流れが確認出来る事。2つめは集中力が途切れない事。3つめは、ミスが減る事。4っめは、仕事の効率が上がる事。しかし、TO DO LISTは以下を守る必要あり。紙に書く事。常に机の上におく事。達成したら斜線で消す事。これはを守ることである。
41 気付きをメモする 何かを思い付いたら、脳内で神経細胞が活発になっているという事であり、思い付いた内容を30秒程度でメモらないと記憶から消えてしまう。この気付きを大切にする為にもメモする事である。
42  ひらめく1   リラックスこそが、創造を生み出す
「ひらめいた」と思った時と、ぼーっとしている時の脳の状態はほぼ一緒だった。脳はぼーっとしている状態でも広い領域で一斉に活動している。創造の4Bとは、Bathroom(入浴中」Bus(移動中)Bed(ベッドの中)Bar (お酒を飲んでリラックスしている時)にアイデアが生まれやすい。これは、脳の状態がリラックスして活性しているからである。
43 ぼーっとする ぼーっとする事は、脳内ではデフォルトモードネットワーク(DMN)が活発に稼働している状態である。デフォルトモードネットワークは、「脳のスダンバイ」状態で、これからの自分に起こる事のシミュレーションや過去の経験や記憶の整理、いま自分が置かれている状態の分析をしている状態であり、とても大切な機能をまかなっているのである。デフォルトモードネットワークでは脳のエネルギーの60〜80%を消費している。スマフォ等でこの重要なデフォルトモードネットワークを妨げてはいけない。
44 ひらめく2   ひらめきには、4つのステップがある。1つめは、「準備」。たくさんの本を読み、ブレストを行い、チームで議論して徹底的に課題に取り組む。2つめは、「孵化」。徹底的に取り組んだ後、課題を放置する。この時、ぼーっとする、デフォルトモードネットワークが機能するのを待つ。創造の4Bの状態にする事でアイデアがひらめくのを待つ。3つ目は、ひりめきの瞬間である。4つめは、検証である。理論的に成り立っているのか?検証する。
ひらめきを得るには、必死に考え続けている時には会わられず、デフォルトモードネットワーク状態で訪れるのでぼーっとする時間はとても重要な機能である。
45 カードに書く  本の構成を考える際にカードを使って書く内容を整理している。書き方は、第1はとにかく書き出すである。「アウトプット大全」という本を出したいなら、「アウトプット」という言葉で思いつく事を一個すつ書き込む。30個程度書き出す。第2は連鎖される。書いたカードから連想される事を更にカードに書く。3つめは、100枚書く。あたまが空っぽになり「出し尽くした」と思えるまで書き出す。4つめはカテゴリーに分類する。色々分類するとカテゴリーに入らないカードが出てくる。5番めは再度カテゴリーを見直す。最後にデジタルでまとめる。ms word のアウトライン機能は便利である。
46 ノートをとる 自分にとって最高のノートを作る事。ノートをとる際のポイントは、第一に一冊にまとめる事。第2は自分こだわりのノートを決める交換。第3は見開きにして一瞬で俯瞰出来る事。第4は、配布資料(レジュメ)にはメモを記入しない。このメモを探す事に時間がかかる事になる為である。第5は細かく取り過ぎない。第6は気づきを3つ書く。第7はTO DOを3つ書く。
47 構想をまとめる 何かおぼろげな構想の段階からまとめるには、全体像が曖昧な段階ではアナログが適している。徐々に具体化してくるとデジタルの方がすぐれる。
アナログが強い部分は、手を動かす事で脳が活性化する、アイデアが出やすい、視覚的•感覚的•直感的である、修正に時間がかかる等である。デジタルは言語的•論理的、修正に時間がかからない、保存が簡単、検索が簡単、他人とのシェアが容易等である。鳥の目ならアナログ(大雑把に大きく捉える)、虫の目ならデジタル(詳細•精緻)の差分がある。
48 プレゼンスライドを作る 
90分の講演のスライドを2日で作成する事ができる。ステップ1は、ノートを使ってアイデアを出す事である。A4ノート見開きにして、右上はイントロダクション、右下は入門的内容、左下は応用的内容、左上はまとめという位置付けで構成する。ステップ2は、アウトラインを使って構成を決めるである。アウトラインは、目次を書く構成するのに極めて便利なツールである。ステップ3はパワーポイントを使ってスライドを作る。この段階は構成に従ってひたすら手を動かすのである。知的作業というよりも運動作業である。アイデア出し、構成、スライド作りの各工程を分割独立される事で効率向上させている。
49 ホワイトボードに書く
ホワイトボードの最大のメリットは、参加者の集中力が高まる事である。パワーポイントの資料では参加者は受け身であるが、ホワイトボードの場合は参加型で能動的である。しかし、ホワイトボードは少人数向きであり使い方に限定がある。
50 引用する1  説得力ある文章を書く上で「引用する」技術は、圧倒的に信頼度を高める事ができる。コツが4つある。1つめは、引用元を明記する事である。著作権違反になる可能性もあるので、引用元の明記は必須である。2つめは、権威の利用である。大学、機関、雑誌など権威のある引用元を明記する事である。ある大学ではなく、ハーバード大学ではと記載できる様に常に情報を整理しておく事である。3つ目は、数値に拘る。約30%ではなく、32.2%という表現で信憑性を高める。4つめは、常日頃から引用元を集めておく事である。
51 引用する2  自分の考えを裏付ける論文や資料を探す時に、使うツールは3つある。1つめは、Google scholar 、2つめはGoogle books、3つめはPubMedである。PubMedは医学関係のみの情報であるので、初めの2つを利用する事が、医療関係以外の人には有効である。Google scholar は、Google の検索結果から学術論文や学術誌や出版物だけを検索してくれる。Google books は、書籍内の全文を対象に検索してくれて前後数ページのみを無料で読む事ができる。
52 要約する 要約する事は、ビジネスにて重要である。これを鍛えるには、ツィッターが便利である。140字に制限されているので、完結にかくトレーニングになる。
53 目標を書く 目標の設定は成否の分かれ目である。目標の立て方として、「ちょい難」に目標を設定する事である。これによりドーパミンが分泌される。次に期限を付ける事である。期限を設ける事で、集中力を高める事ができノルアドレナリンが分泌されます。次は、具体化な行動To Doに、落とし込むです。4つめは客観的な評価です。数値化するのがベストです。最後は大きな目標を噛み砕き小さな目標に分割する事です。
54 目標を実現する 目標達成の為に、目標を毎日見返す事、公言する事、定期的なフィードバックを行う事である。記憶する程、毎日見返し多くの人にその目標を公言して自分の逃げ道を遮断し定期的に振り返り改善点を明確にし次のToDoリストを修正する。
55 企画書を書く 企画書を書くコツの第1は、手を動かしてアイデアを出すである。第2は、普段から企画書を書く習慣を作る。良いアイデアが沸いたら1〜2け月寝かせてから自分で再度読む。この結果、ダメなら捨てる。良いなら更に深ぼる。第3は、普段から企画のネタを集めておく事である。最後は、販売する前にプチマーケティングをする事である。より具体化には、本の企画の場合なら、そのテーマでの講演会を行いお客様の反応を見る等である。
56 絵や図を描く 言葉での説明は記憶に残り難く、視覚からの情報は記憶に残り易い。言葉だけでなく絵や図を用いて相手の記憶に残らせる
57 メールを送る 朝の仕事は脳の活性状態の為に大変効率的にできる。この様な脳が最も機能する時にメールをチェックするのは非効率である。また、メールチェックはまとめて効率的に対応すべきである。また、メールの返信は、読んで即座に完了すると良い。確認メールを直ぐに返すのは相手にとっても嬉しい事である。確認したか?しないか?わからない状態を長引かせては良くない。メールとSNSは各々の長所短所があるので上手く使い分ける事が大切である。
58 楽しく書く 書く事は自分の成長に大変大きな役割を持っている。道具にも拘りを持つと良い。ペン、神、マウス、パッド等には少しお金をかけても良い。これにより楽しくなり脳内物質であるドーパミンを多く分泌され集中力や記憶力や学術能力や作業遂行能力を高めるのである。
59 問題を解く インプットである教科書を読む事はあまり成果がでない。アウトプットである実際に自分が問題を解く行為を多くした人達の方が成果が高かった。アウトプット対インプットは、7:3がベストである。

第4章 圧倒的に結果を出す人の行動力

インプットとアウトプット、そしてフィードバック、これを繰り返し人間は成長する。アウトプットは、話すや書くだけでなく、行動する(Do)が重要である。
61 続ける 有意義な行為を続けるのは案外難しい。5つの極意がある。1つめは、「今日やる」だけを考える事である。先の事を考えない。2つめは、楽しみにながら実行する。楽しいとドーパミンがでる。楽しさを作り出す事が重要である。3つ目は、目標の細分化である。大きな目標を小さく分割する事で、達成感を感じ易くする。4つめは、結果の記録である。毎回記録を残す事でモチベーションを上げ、ドーパミンを分泌させる。5つめは、自分へのご褒美てある。これらの一連の流れで、「続ける」事を成功させる。
62 教える 最も効果的なアウトプットは、他人に教えるである。
63 教える2  教える機会を作る事が大切である。具体化には、個人や友達間で教え合う。また、講師を引き受ける。勉強会に参加する、立ち上げる。プロ講師になる等である。
64集中する 人間の脳ばメモリーは大きいが、マルチタスクには不向きである。1つの事に集中して問題を解決する事に適している。
65 チャレンジする1
チャレンジなき所に成長なし。しかし、行き過ぎたチャレンジは不安や恐怖となり成長には繋がらない。学習領域としての「プチ目標」をうまく設定して脳内にドーパミンを分泌させ自己の成長を促していく。
66 チャレンジする2
ちょっと難しい程度の難易度のチャレンジテーマを見出して、それを繰り返す。
67 始める 仕事や勉強は、やる気がでてから始めると思うとなかなかやる気は出てこない。「まず始める」これによって人間の脳は徐々にやる気が出てくる。脳に側坐核という部位があり、ここがやる気を司っている。りんごの種程度の小さな領域であるが、ここが活性化するとやる気が出てこない。この部位は5分程度で活動を始めるので、まず始めるという戦略は正しいと言える。
68 やってみる 失敗するのが怖いと考えすぎるのは良くない。トライして上手くいかなかっから、再挑戦すれば良い。恐る事なくトライする事である
69 楽しむ 楽しいとドーパミンがでてモチベーションが向上し記憶力も良くなり、嫌々やるとコルチゾールが分泌され海馬の容積が小さくなってしまう。楽しいは大切な要素である。
70 決断する 何かを決める時、なかなか決断てきない場合がある。この時、もし自分の得意な領域なら最初の5秒の直感を大切にする事である。もし得意な領域でないなら「わくわくする」方を選ぶ。わくわくする事で、ドーパミンがでて成功確率が向上するからである。
71 言葉で表現する 苦しい事や我慢する事は、だまっているのではなく、言葉で表現する。この表現により苦しさを低減する事ができる。
72 完成させる はじめから完璧な内容を目指すと、最初の一歩がでない。初めは100点中の30点を目指すくらいの気楽な気持ちで始める。その後、完成させてから、修正の段階に入る。この方針で完成度を高めていく。
73 率いる チームを率いてリードするには、はじめにビジョンを示し次に目標を設定する。ビジョンとは、夢や理想を掲げ共有すること。例えば、ルフィーは「海賊王に俺はなる」がビジョン。目標は、one piece を手に入れる。この様にビジョンを掲げ、社会貢献や他者貢献での崇高な理想を掲げ仲間の心を捉える。その次に、具体化な小さな目標を設定する事で仲間のエネルギーを同一方向に導く。
74 笑う 笑顔を作るだけで、緊張が緩和されハッピーな気持ちになれる。笑顔トレーニングで意識的に笑顔を作る事でも同様な効果が得られる。逆に恐怖感も同様で恐怖を感じと脳内に悪物質が分泌される。笑顔を意識的に作る効果は、免疫力向上、ストレス緩和、痛みの緩和、各種身体的症状への効果、記憶力向上、幸せ感向上、ポジティブ感向上、長い行きする等がある。
75 泣く 涙にはストレス発散効果がある 泣く事は、ストレス発散効果があり精神的に良い効果がある。泣く事で緊張状態の交感神経が涙が流れた瞬間に副交感神経に切り替わりリラックスモードに入る事ができる。
76 「怒り」をコントロールする
笑う、泣くは良い効果があるが、怒りには良い所がない。如何にコントロールするかが重要である。自分の怒りをコントロールるすには呼吸をコントロールする事である。5秒で息を吸って15秒で吐く。これを3回繰り返す。これにより怒りをコントロールする事ができる。
77 眠る 6時間以上の睡眠を確保する事が脳の機能を充分に発揮するには必須である。 
78 運動する BDNF(脳由来神経栄養細胞)は、脳を新しく作る役割を推進するが、週2回の1時間の有酸素運動で脳の活性化をすることが可能である。20分の運動でドーパミンが分泌される。
79 危機管理する 大きな事故が1件発生する背後には、29件の小さな事故、300件のヒヤリハットがある。小さなミスを起こさない様に注意する事で大きなミスを防ぐ事ができる。
80 時間管理する アウトプットはインプットよりも重要である。集中力を高めた15分で効率的にアウトプットを行う。これをスキマ時間で行う。スマフォをインプットではなくアウトプットに活用する。1冊の本を読む、インプットしたなら、必ずこの本をアウトプットする。アウトプットする前に、次の本をインプットしてないけない。アウトプットの方が重要である。

第5章 アウトプットを高める7つのトレーニング

その1   日記を書く 日記には5つのメリットがある。1つめは、書く能力が高まる。2つめは、自己洞察力、内省能力、レジリエンスが高まる。レジリエンスとは心のしなやかさである。心が折れ難くなる。心の病でも、日記療法は非常に効果があるとわかっている。3つ目は、楽しいを発見する能力が高まるである。楽しい事を見出す事で集中力も高まる。4つめはストレスが発散される事である。5つめは幸せになるである。1日10分程度の日記を書くだけで幸福度が向上する。この様なメリットがある日記であるが、具体化な書き方での注意点としては、5つある。初めは、ポジティブ日記を書く事である。次は毎日書く事である。3つめは、時間を制限して書く。4つめはネガティヴをポジティブに変換して書く。同じ内容でも印象がネガティヴではなくポジティブになる様に書く。自己洞察力や内省能力やレジリエンスが高まる。最後は、公開する事である。非公開で自分1人で見るのではなく、SNSに公開して多くの人と共有するのである。
その2  健康について記録する
体重、その日の気分、睡眠時間を日記に書く。その日の気分は、-5〜+5の11段階にわけ、普通なら0、調子が良ければ+にして自分の気分を定量化する。
その3 読書感想を書く
インプットである読書のメリットは、結集された知識を短時間で得られる事、仕事力アップ、健康増進、頭脳明晰等がある。しかし、アウトプットして初めて自分の物になる。これを読書感想文の作成で明確化する。このメリットは、記憶に圧倒的に残る事、深く理解できる事、内容が整理される事、文章力アップ等がある。この読書感想分はテンプレートを作っておくと効率的である。ビフォー(本を読む前の自分の抱える問題)+気付き(この本から何を得たのか?)+TO DO(今後何を実施するのか?)のテンプレートで1冊読んだら、必ず次の本を読む前にアウトプットする事をルールとする事が大切である。
その4 情報発信する
ネットでの情報発信にはメリットとディメリット双方あるが、20:1でメリットの方が大きい。具体的には、フィードバックが得られる事、文章力がアップする事、良い緊張感が得られる事、情報と人が集まる事、会社内の評価が高まる事、取材や出演や仕事の依頼が来て副収入になる事、何よりも楽しい事である。
その5 SNSに書く
SNSは情報発信ではなく、友人知人との交流の場である。SNSでの注意点に5つ示す。初めは、個人の情報管理は自分で行う事。2つめはSNSは不特定多数の人が読む。誰が読んでも恥ずかしくない文章にする事。3つめは、実名顔出しが基本。この方が多くのメリットを受ける事ができる。SNSでは交流を楽しむ事が大切。4つめは、毎日投稿する事。おはようと同じ程度の感覚になる事。
その6 ブログを書く。人気ブロガーになる3つの秘訣。1つめは、独自ドメインを持つ事。2つめは毎日更新。3つめは100-300-1000の法則を知る事。100記事で固定ファンが増える。300記事で検索エンジンでのアクセスが増える。1000記事で「いいブログ」「人気ブログ」に認定される。情報は通過である。情報発信者になる事。
その7 趣味について書く
趣味について書く事がお勧めである。自分の得意領域について書くマニアックな記事ほど、反応が良い感想や意見や気付きを書く。これらがないと他人は共感しない。読者の感情と行動を動かす。読者に価値を提供できているか?を考える。

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