インデックス投資の父を言われるジョンCボーグル氏の複数の著書を読んで感じたジョンCボーグル氏の生きざまを日本の人々にもお伝えたく思います。私自身最近投資を行っていますが、インデックス投資の嬉しさを大きく感じており、その生みの親であるジョンCボーグル氏についてもっと知りたく思い、このブログを作る事にしました。知れば知る程、その偉大さを感じており本当に尊敬できる人物である事を実感しております。
ジョン・C・ボーグル氏の経歴と私の想い
1929年誕生。大恐慌の時期であり我々にとっては教科書で習った内容程度であるが、ボーグル氏にとっては肌で感じて生きていたと言える。1947年にプレスアカデミーを卒業する。これは高校に相当すると思われる。日本の現在に住む我々には分からないが、貧困に苦しんでいたボーグル氏の家族には手の届かない高額かつエリートな学校と思われる。奨学金が得られボーグル氏は幸運にも入学・卒業できる事になり、この感謝が人生を通じての彼の価値観・道徳観に繋がっている。その後、1951年22歳でプリンストン大学卒業し、ウェリントンに入社する。その後、順調にキャリアを積んだ、また、1966年にボストンの小規模な会社と合併し、1967年社長に就任する。その後、株式市場はバブルが崩壊しウェリントンの経営が悪化した。その責任を合併した際の主要なメンバーである4人はボーグル氏に押し付けボーグル氏を解任した。通常ならこの段階で会社を去って終了であるが、ここからが少し複雑である。ウェリントンが保有するファンドは、その組織的独立性が認めらていて、ボーグル氏はファンドを運営する会社を設立し、その名前を「バンガード」と命名しCEOに就任する。このバンガードという名称は、イギリスの有名なネルソン提督のナイル開戦時の旗艦船の名称である。ボーグル氏はスコットランド系移民であり、当然イギリスの歴史には精通されていたのであろう。尊敬するネルソン提督の旗艦船の名前を会社の名前にする所も大変自分の精神と通じるものがあると思う。日本人なら日本戦開戦時の東郷平八郎の艦隊の旗艦船である「三笠」であろう。この背景の中で設立したファンド運用会社「バンガード」は、これから平穏無事な航路ではなく何度も来る荒波と戦いながら自分の信念である投資家への受託責任、言い換えると、普通の人の老後資金を確実に守り安心な老後を誰もが送れる様にするのが、バンガードのミッションであるという信念の基、様々な紆余曲折を乗り越えていく人生となる。これがバンガードであり、ジョンCボーグル氏であり日本では知る人ぞ知る名前であるが大変尊敬できる人物であると確信した次第です。ボーグル氏の著書は12冊?あると何かに書いておりましたが日本語訳されている本を入手し要約したく思います。その後、1990年に心臓病を発症。心臓の半分は機能せず新しい心臓が移植されるまでの128日を経て健康体に復帰していった。そして2000年にバンガードの名誉会長を引退し2019年89歳で死去された。
彼の書籍は12冊あるが、このブログで紹介する書籍
以下の6冊を紹介し、ジョン・C・ボーグル氏について自分なりの意見をまとめていく。
・1999年「インデックスファンドの時代」 (東洋経済)
1999年ITバブル崩壊直前の著書であり苦労の末、バンガード社を軌道に乗せた自信と
他のファンド経営者の法外な報酬への批判を行っている。
・2007年「インデックス投資は勝者のゲーム」 (PanRolling)
投資家優先のインデクスファンドが勝者のゲームであり、長期・分散・低コストが
特徴である
・2008年「人生のダイヤモンドは足元に埋まっている」 (文響社)
法外な報酬を貰う事を目指しているミューチュアルファンドのマネージャーに対して
人生の大切なものはお金ではなく、倫理観・道徳観・誠実さ等にあると説いている。
「米国はどこで道を誤ったか」 (東洋経済)
リーマンショック後の著書でありUS金融業界の狂った仕事の進め方が世界の
経済を狂わせてしまった事を嘆いている。
・2012年「米国金融の仕組み」 (ダイレクト出版)
・2018年「航路を守れ」 (幻戯書房)
人生の最後に自分の人生を振り返り、バンガード社の経営哲学である投資家優先の思想を
もとに大航海時代の船乗りへの思いを込めて一旦決めた航路を守り、目的の港を目指して
乗組員が一致団結して船を安全に航海していく事をイメージしている。
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